なかめのてっぺん 品川 町山 暁人

入社10年目!
MUGENの成長と共に歩んできた新卒第1期生の軌跡

なかめのてっぺん 品川

町山 暁人

1996年、福島県生まれ。
2014年に新卒第1期生としてMUGENに入社以来、「なかめのてっぺん品川」を中心に、居酒屋業態の数々の現場を支えてきた。人懐っこい性格の愛されキャラ。
モットーは「スピード感 日本一」

キャリアインタビュー

飲食一家に生まれ育ち、料理人を目指すようになる。

生まれは福島県いわき市です。僕が中学3年生のときに、地元は東日本大震災による甚大な被害を受けました。偶然にも、目の前に建っていた大きな工場にぶつかって津波が逸れ、実家は難を逃れました。僕は小学生の頃から、料理人になるのが夢でした。実家はいわゆる「飲食一家」で、祖父母が地元で居酒屋を営んでいた頃、両親も一緒に店を手伝っていました。父は過去に地元でラーメン店を営んでいた時期もあり、兄は料理人を目指して上京していました。母は現在、地元のケーキ屋さんで働いています。
このような家庭で育ったので、僕にとって飲食の道に進むことは、ごく自然な選択でした。なかでも大きな影響を与えてくれたのは、幼い頃から見てきた祖父母が営む居酒屋の風景でした。店の中央には囲炉裏があって、祖父母がいろんな創作料理を出していました。2階建の店舗内を、忙しく動き回る両親の姿…。ときには僕も焼鳥の串打ちなど、仕込みを手伝っていました。いつかは自分も常連さんが訪れる居酒屋の店主として、美味しい料理を振る舞っている…。そんな未来を描いていました。

「なかめのてっぺん本店」に魅了され、入社意思を固める。

MUGENとのご縁は、僕が通っていた高校に求人が来たことから始まりました。僕は当初から、居酒屋業態への就職を希望していました。当時の僕にとっての「飲食店」といえば、祖父母が営んでいた居酒屋がほぼすべてでした。だから、その他の業態で働くという発想自体がなかったのです。
当初は地元の居酒屋に入って、将来の独立に向けて修行したいと考えていました。ところが、地元には僕の希望するような飲食企業が見当たらなかったのです。兄も上京しているし、東京に行ってみようか…。学校から紹介された数ある求人のなかで、「MUGEN」の社名がふと目に留まりました。飲食企業で横文字の会社名は珍しかったので興味を持ったのです。その後は高校の仲介で、MUGENを含めた東京の飲食店へ訪問する機会がありました。店舗の営業時間中に実際に食事に訪れ、店内の雰囲気を自ら体験する機会です。銀座や新橋、千葉方面にある他社の居酒屋にも行きましたが、僕の心に強烈な印象を残したのは、中目黒にある「なかめのてっぺん本店」でした。
そこは、東京滞在中に見学した他のどの居酒屋よりも店内に活気があり、スタッフの方々が生き生きと働いていたのです。そして、料理もすごく美味しかった!お客様とスタッフの距離が近く、誰もが楽しそうに過ごしている光景を見て、僕はこの会社に就職したいと思いました。後日の内山さんとの面接では、店舗で働いている先輩方も同席してくださいました。入社に際して、聞きたいことや不安なことを面接の場でクリアにできたので、すごく安心したことを覚えています。田舎から上京する僕にとって、会社が引越し先を手配してくれたのも有難いことでした。
ちなみに僕が入社したのは、「なかめのてっぺん品川」がオープンを迎える時期でした。僕は入社後、新店のオープニングスタッフとして配属されたのです。いま考えると、何もできない新卒の若造がオープンから入るなんて、当時の店長や先輩方は、きっと大変だったろうと思います。

入社後は寝坊の連続…。仲間や会社からの信頼を失う事態に。

僕は寝坊の常習犯で、入社してから今まで、とんでもない数の遅刻や寝過ごしをやらかしてきました(まったく自慢になりませんね…)。最初の失敗は、初めて深夜帯の営業に入り始めた頃でした。昼夜が逆転して体内時計が狂ったのか、アラームをセットしても起きられなくなっていたのです。たとえば12時出勤の日。ふと目を覚ますと、窓の外はもう暗くなっている…。状況を理解した瞬間に、思わず青ざめるような失態です。もはや言い訳が通用するレベルの遅刻ではありません。とにかく店に行かなければ…!ボサボサの状態で慌てて出勤し、仲間から白い目で見られながら、そのときは深く反省します。しかし、何度も同じ過ちを繰り返していました。2日連続で寝坊したときには、そのまま逃げてしまいたい気持ちにも駆られました。とにかく情けないし、僕のために時間を取ってくれた店長にも、申し訳が立たない気持ちだったのです。定刻出勤なんて、社会人として基本中の基本です。そのうち仲間からの信頼もすっかり失い、ついには会社からもペナルティを受ける事態にまで発展してしまいました。たとえどんなに良い仕事をしても、たった1回の遅刻で、それがすべて台無しになってしまいます。
入社したての頃は仕事や飲みで疲れて帰ってくると、玄関で靴を履いたまま気絶しているようなこともよくありました。良い仕事をするためには、基本となる生活をきちんと整えること。後輩たちにも見られているし、ダメな自分を見捨てず育ててくれた会社のためにも、もっと成長しなければいけませんね。

入社10年目!初めての就職先がMUGENで良かった。

寝坊をはじめ、たくさんの失敗をしてきた僕には、仕事を辞めたいと思ったことなら何度もあります。それでも続けてこられたのは、MUGENの仲間が好きだからです。内山さんをはじめ、社内の仲間(過去に卒業していったメンバーも含めて)、パートナー企業の方々、お客様など、会社を通じて関わってくれる人たちのことが好きだという気持ちが、僕にとっては何よりの原動力となっています。給料の高さだけを求めるなら、もっと条件の良い会社はあるでしょう。しかし、入社10年目を迎える僕には、MUGENのおかげで巡り合えた有難いご縁や、かけがえのない経験がたくさんあります。
たとえば、内山さんが僕の地元へ家庭訪問に来てくださったときのこと。いわき市にある料亭で、僕の両親と兄を含めた会食の機会をいただきました。そのときの内山さんは、僕だけでなく兄の人生相談にも快く応じてくださいました。家庭訪問の日を迎えるまで、僕がいったいどんな会社に就職して、日頃どんな環境で働いているのか、離れて暮らす家族にはまったく見えていませんでした。息子の就職先の社長がわざわざ福島まで来ると聞いて、家族はいったい何事かと最初は身構えていましたが、実際に内山さんとの時間を共有できたことを心から喜んでいたし、僕がMUGENで働いていることを誇りに思ってくれたようでした。また、毎年1月に開催される社員総会は、今やパートナー企業様を含めて約300名の人々が集まり、会場貸切で行う一大イベントになっています。僕が入社した当時の社員総会はまだ、中目黒の事務所に40名程度が集まって行っていたのです。
入社してから今日に至るまでの間に、店舗数が拡大し、新業態がスタートし、仲間が増え、コロナ禍を乗り越え、新たな取り組みが始まり…などなど、会社は目まぐるしく変化と成長を続けてきました。幸運にも、僕はMUGENの成長期と共に歩む機会を得られたのです。もしもMUGENに入社しなかったら、今ごろ僕はどうしようもないヘタレになっていたと思います(笑)学生時代から勉強は大嫌い。自制心に乏しく、つい甘えがちな人間です。そんな僕に対して、先輩方がビシバシお尻を叩いてくれたおかげで、社内の各種検定や勉強会に参加したり、新たなプロジェクトのメンバーに立候補したり、積極的に行動できる自分へと変わることができました。自己成長を求めるなら、環境を選ぶことが何より大事なポイントだと思います。ゆるい環境に逃げれば自然に堕落してしまうし、基準値の高い環境を選べば、嫌でも成長せざるを得ないからです。僕にとって、初めての就職先がMUGENで本当に良かったと思っています。
入社時点で、スキルや経験はなくても大丈夫です。僕自身、まったく仕事ができるタイプではありませんでした。ただ、返事や挨拶、笑顔など、誰でもできる当たり前のことだけは、入社当初からずっと大切にしてきました。たったそれだけのことで、先輩方やお客様から可愛がってもらえるし、スキルアップや経験を積むチャンスなら、入社後にいくらでも得られるものだと感じています。

将来の独立に向け、MUGENならではのチャンスを活かしたい。

今年いちばん嬉しかったのは、社内の料理コンテスト『第25回M-1グランプリ』で、僕が考案したメニューが優勝したことです。『M-1グランプリ』は、コロナ禍で店舗の営業が出来なかった時期に、現場の商品開発力を高めるために始まった社内の取り組みです。月に1度のコンテストでは、参加者がそれぞれ自慢の一品を持ち寄り、全員で試食を行います。商品はすべて、「なかめのてっぺん」業態での販売を想定して出品します。価格・味・見た目・提供シーンなど、総合的な観点において、いかに高付加価値の一皿を開発できるか。それが、コンテストにおける評価基準です。結果は参加者の投票で決まり、優勝者には賞金が授与されます。また、レシピはグループの居酒屋業態全店舗に共有され、実際に各店舗で1ヵ月間、お勧めメニューとして導入されるのです。さらに、販売数に応じて、その売上の一部が発案者にキックバックされる仕組みになっています。僕が出品した商品は、『お酒好き専用!大山鶏の炙りジャーキー』でした。手羽元を開いて3時間漬け、2日間干し、燻製して提供するまでにトータル3日間を要するこだわりの自家製ジャーキーです。思わずお酒が進んでしまうような一品を考案して、お客様に喜んでいただきたいという想いを込めて開発しました。お酒が好きな僕自身が、あったら嬉しい一品でもありました。
コンテスト優勝後、各店舗のメンバーが誰でも調理できるよう、レシピを動画にして共有しました。開発者として思い入れのある商品ですから、手羽元の開き方から動画にして丁寧に伝えました。レシピの制作や共有の方法についても開発者に一任されているので、わかりやすく伝えるために工夫を重ねるプロセスは、とても勉強になりました。各店舗のメンバーが積極的にお勧めしてくれたおかげで、予想以上に多くのお客様に、僕のレシピを楽しんでいただくことができました。これは本当に嬉しい経験でした。MUGENには、社員総会での表彰をはじめ、メンバーの努力や成果を称えるさまざまな機会があります。『M-1グランプリ』での優勝は、僕が入社してから初めて得られた客観的な評価でした。料理長陣をはじめ、スキルや経験が豊富な先輩方による出品のなかから選ばれたことは、僕に大きな自信やモチベーションを与えてくれました。
そもそもメニュー開発者でもない自分が、店舗で実際にお客様に提供されるメニューを考案できるチャンスなんて他社にはありません。『M-1グランプリ』を通じて、商品開発力を磨く機会はもちろん、開発した料理をレシピ化して各店舗に導入し、販売するための創意工夫ができる仕組みが社内にあることは、将来の独立を考える料理人にとっても絶好の機会になると思います。
僕が飲食の道に進んだ原点は、やはり料理を通じてお客様に喜んでいただくことにあります。「美味しかった!」「楽しかった!」と、自分の料理でお客様の笑顔を見られることが、仕事において最もやり甲斐が得られる瞬間です。将来的には自分のお店を持ちたいと考えていますが、料理や店舗運営に関して、まだまだ学ぶべきことが山ほどあります。気づけば僕もアラサーですし、社歴が長いだけ…なんてことにならないよう、今後も自己研鑽に励んでいきたいと思います。

なかめのてっぺん 品川

住所 〒108-0075
東京都港区港南2-2-2 富士ビル3F
電話番号 03-6433-3069
営業時間 ランチ 11:30~14:00
ディナー 17:00~翌1:00(L.O.24:00)
定休日 土曜日・日曜日・祝日
座席数 30席
HP なかめのてっぺん 品川

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